【未申年津軽一代様】神岡山大円寺(大鰐町)

神岡山大円寺の大日堂

大鰐の大日様と呼ばれ信仰を集めているお寺です。

神岡山大円寺(じんごうざんだいえんじ)

神岡山大円寺の大日堂

奈良時代聖武天皇の国分寺建立に際し、本尊である大日如来を阿闍羅山の大安国寺に安置したことがはじまりとされるお寺です。

慶安3年(1650年)に津軽三代藩主津軽信義が鷹の病気平癒を祈願したところ、病は治りこれを喜んだ信義は本尊を京都で補修させ、同年に御堂を建立します。

そして明治4年(1871年)神仏分離の際に弘前市から大円寺が移り今に至ります。

場所は大鰐町のJR大鰐温泉駅から大鰐温泉郷方面に直進すると左手に見えてきます。

駐車場は境内入り口の手前に専用駐車場があるのでそちらに。

すぐ近くの大鰐温泉は圓智上人が大日如来の夢告により発見した温泉なんだとか。とにかくありがたい温泉って事ですね。

神岡山大円寺の入り口

こちらの大円寺は未(ひつじ)年と申(さる)年の一代様です。

山門

神岡山大円寺の山門の裏

とても立派な朱色が目を引く山門です。

山門に小さく羊と猿の装飾が彫られているようですが、完全に見落としてました(笑

大日堂(本堂)

神岡山大円寺の大日堂

三門をくぐるとこれまた朱色の目を引く建物が。本堂の大日堂がババ〜ン。

神岡山大円寺の本堂の中

本尊は国指定の重要文化財木造阿弥陀如来坐像です。見にくいかもですが真ん中の一番奥に鎮座しています。

しかし未申の守り本尊は大日如来のはずです。

では何故かと言うと、

諸説あるのですが、胎内仏として阿弥陀如来の胎内に大日如来が納められている説や、かつて密教では阿弥陀如来を大日如来として信仰していた説、大日如来は阿弥陀如来や不動明王に姿を変えるとされている説などががありますが理由は定かではないようです。

神岡山大円寺の旧大日堂達

本堂の隣に何やら色々な建物達があります。

ぼけ除け不動明王に弘法大師。

大円寺は津軽弘法大師霊場第二十二番札所でもあります。

他には東北三十六不動尊霊場第十四番札所や北国八十八ヶ所霊場第五十七番札所なんてのもあります。

旧大日堂

神岡山大円寺の旧大日堂

かつて阿弥陀如来像が安置されていた御堂です。牛さんが獅子狛犬みたいに配置されています。

神岡山大円寺の牛さん

境内には牛をかたどった石像がいくつかあります。

丑年の一代様でもないのになんでって話ですが、京都での修復を終えた阿弥陀如来像を牛が運んだきたのでそれを労っての事らしいです。

地蔵堂

神岡山大円寺の地蔵堂

お地蔵様が安置されているんでしょうか?調べてみましたが詳細は不明です。

神岡山大円寺のぼけ除け不動尊

民間信仰など色々な解釈がされていて調べていても楽しいお寺でした。

神岡山大円寺の神社・お寺情報

住所   青森県南津軽郡大鰐町蔵館村岡12

電話   0172-48-2017

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