ジャズやファンクの音のかけらを切り取り、MPCの16個のパッドを叩いて奏でるファットな人間味のあるビートで本場ハーレムを沸かす男。STUTS。
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STUTS(スタッツ)
1989年世代のビートメイカー、MPCプレイヤー。楽曲提供の他にMPCのみを使ったソロライブやラッパーのKMCとKMC&STUTSとしての活動で話題を集める。
また、ダンサーチームHilty & Boschの国内外での公演で楽曲制作とバックMPCを担当するなど幅広く活動中。
ラサール高校→東京大学卒と高学歴である。
MPCとは??
そもそもさっきから言ってるMPCってなんなん?って方も多いと思うので説明させていただきます。
MPCとはAKAI製のヒップホップのビートを作る際に使用するサンプラー/シーケンサーで、ジャズやソウルのドラムをMPCに取り込んで(サンプリング)、本体に付いたパッドを叩いて演奏する機械です。
・・・あれ?さらに頭に?が浮かんでしまいましたか??
実際に叩いてる所を見ていただいた方が早いですね。そりゃそうだ。
STUTS / On Fire . Poolside
本来は楽曲の制作ツールとして使用されるMPCを、STUTSはリアルタイムに叩いて楽器のように演奏します。
16個のパッドにドラムの音やネタを振り分けて、それを叩いてビートを構築する訳です。あなたが聴いているヒップホップの曲もMPCで構築されたビートかもしれません。
これで少しは伝わったハズ(笑
STUTS performed with MPC1000 on 125th St, NY (Harlem)
2013年のNYハーレムでの路上ライブの様子。ぶっといビートで本場の人達にも受け入れられるSTUTSのビートは間違いなくドープ。
雰囲気も最高だしフリースタイルしている兄ちゃんカッコ良すぎ。
STUTSのビートを聴くとUSのヒップホップ、特にG-Funkの影響を強く感じます。掘り下げてみるとたまたま聴いたトライブ・コールド・クエストと言うUSのヒップホップグループの曲に衝撃を受けて90年代のヒップホップにどっぷりだったようです。
STUTS / Furious feat. Campanella , KID FRESINO
CampanellaとKID FRESINO(佐々木)を客演に迎えたドロッとしながらも疾走感がある今最もホットなラッパー2人にぴったりな推進力のある曲です。
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STUTS / 夜を使いはたして feat. PUNPEE
過去は取り戻すことはできないけど、楽しかった過去に戻りたい訳ではなく楽しかった過去(夜)を使い果たして未来(夜明け)に向かって生きていく決意を感じます。ビートも哀愁がありながら夜明けを連想させるポジティブさがありグッドです。
それにしても20年後のパンちゃん役の人そっくりですね。まさかお父さん・・・じゃないよねさすがに・・・
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KMC / KING pro.by STUTS
ヒップホップとパンクロックを愛するラッパーKMC(ケーエムシー)。
パンクロックのような青臭さとスムースなフロウを兼ね備えた熱い曲。公園の陽だまりを連想させるビートでラップがさらに強調されています。
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あっこゴリラ × STUTS / 黄熱病 -YELLOW FEVER-
とにかくDISCO感が凄い!あっこゴリラのフロウは耳なじみが良いので何回もリピートしてしまいます。
黄熱病のワクチンから熱とバナナと日本人と・・・黄色が似合う。だって日本人だもの。
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あとがき
90年代のヒップホップのようなオーセンティックなファットなビートだけでなく、日本人的な繊細なビートやエレクトロ風のキラキラしたビートまで変幻自在なパッドさばきを見せるビートメイカー/MPCプレイヤーSTUTSの活躍に期待しましょう。
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